親は、無意識で、未来誘導してしまう
「たしかに小さい子に「どんな仕事をしたいの?」
と聞いても知らないから答えられないですよね。」
「親は、無意識で、未来誘導してしまう」
という投稿に感想をいただきました。 未来のこと、意志のしっかりしたお子さんでしたら、
小さくても自分の気持ちをしっかりとおっしゃる子もいますが、
ほとんどの子は、自分の生活圏で見た仕事や
テレビや動画などの影響で、その時に良いなと
思ったことを言っているように思います。
今の子ども達が、将来は
「YouTuberになりたい!」
「ゲームを作る人になりたい!」
という感じですよね。
でも、大きくなれば、そんなことを 言っていたこともすっかり忘れていたりします。
こどもの世界が広がるにつれて、
希望の仕事が変わる方が 自然なのでは、私的には感じます。
インナーチャイルドセラピー(子どもの頃の心の傷を癒す) の例でお話しますと、
未来誘導されて、親の希望の仕事に就くように育てられた人
(親が厳しいわけではなくても、常日頃から 親に言われ続けていた人や、家業を引き継ぐ、 ステータスが高いに就かせたいなどの親の希望)
のお話をお聴きしていると、
自分の気持ちからその職業についたわけではないから、
世間的に良いお仕事をしていても、 ご本人には、どこか虚しさや、自分には合っていないと感じるようです。
自分の希望でないレールだと薄々感じたり、 ご本人が気づいていなくても体の不調や人間関係の問題などで、 続けられなくなったりします。
そこで改めて気づいて、岐路に立ち 本来の自分探しの旅に出る人もいらっしゃり、 人生をシフトさせていきます。
セラピーにいらっしゃる方の多くは そのようなタイミングでいらっしゃいます。
「親の希望を叶えたい、親を喜ばせたい」
という素直な気持ちが小さい子どもにはあります。
優しいお子さんほど、自分の気持ちよりも 周りの人の気持ちを汲み取って、その人の希望を叶えてあげようとするのでしょうね。
インナーチャイルドセラピーでクライアントさんがおっしゃる言葉は、
「お母さんが喜ぶから。」
「お父さんが大好きでお父さんみたいになりたいから。」
(これは、良い方向に行くこともあります)
「親を助けたいから。」
など、小さな子どもの素直な優しい気持ちが 根っこにあることを教えてくださいます。
セラピーでは、この根っこの気持ちに還って そこからまた、自分を育て直していきます。
自分のやりたいことと違っていても 勉強や経験が全部、無駄になることもないですし、
逆に、その遠回りだと思っていたことが 本来の自分の道に役に立つと感じられることもあります。
人生はいつからでも、やり直すことができますし、 無駄はないのでしょう。
多くの方は、
「仕事(ライスワーク)」から 「志事(ライフワーク)」へ
シフトする時は、中年の危機(35歳~50歳前後) と言われていますが、
今、世の中が混乱しているとき、 年齢に関係なく、人生をシフトさせる人が増えると思います。
クライアント様が、心からの笑顔になる人生へ シフトされるのを見守れるのは心理セラピストとして、本当に幸せです。
子育てにはこれが正しいというものはないと思いますので、個人的な意見ですが、 お役に立てば幸いです。
Q.では、小さい子にはどのような質問を心がければよろしいのでしょうか? は、次に投稿したいと思います。